DVについて   2013年10月24日
 離婚をテーマに何回か書きましたが、今回は、DV離婚について書きたいと思います。
 DVとは、ドメスティック・バイオレンス、つまり、家庭などの「親密」とされている関係におけるパートナーからの暴力のことを言います。
 これは、直接的に殴る、蹴る等の直接的な暴力に限らず、物にあたる、殴るふりをするといった間接的な暴力、そして、罵倒、侮蔑、無視、威圧、過度の行動拘束(束縛)という精神的暴力や、生活費を渡さない、支出を事細かくチェックするといった経済的暴力も含まれます。DVの本質は、恐怖心や精神的萎縮を利用した支配だということができます。そのため、対等な立場の者同士の間で行われる「夫婦喧嘩」とは根本的に異なります。
 このようにDVは安心なはずの家庭内で日常的に行われることから、DVを受けた被害者は、①当初「暴力」を振るわれる理由を理解できず、自分に落ち度があったのだろうと自らを責めるようになり(混乱)、②自分は愚かで価値のない人間だと自己を否定的に評価するようになります(自己否定)。そして、③次第に無気力になり(無気力)、④最悪の場合はうつ病等の精神病を発病することもあります(うつ状態)。
 このような悪循環に陥ったDV被害者の状況からすると、自らSOSを発すること自体が難しいことだと言えます。
 それでも、窮地に追いつめられたDV被害者が救済を求めるとき、それは、市役所等の窓口であることが多いと言えます。
 このようなときは、DV被害者がここまで援助を求めることができたことを労い、是非とも温かく迎え入れ、支援していただければと思います。
 法的に、DVは、裁判離婚をする際の離婚原因にもなり得るものです。DVを理由に離婚を求めたり、お子さんがいらっしゃるときはその親権をどうするのか、お子さんたちへのDVによる悪影響をどこまで最小限にできるか等、法的解決と密接に関連する課題もたくさんあります。このような意味で弁護士としてもDVの問題に取り組み、対応することができます。法的な見地から、市民を支える皆様と協力することができれば幸いです。


 
 
 
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