弁護士のお勉強
2018年6月19日
1 社会の変化
現代社会は、どんどん変化していきますので、弁護士も、変化に合わせて、研鑽を積んでいます。
高齢化が進んだことで、後見制度が発達してきましたし、IT化が進んだことで、ネット上での誹謗中傷、電子取引の問題が増えてきました。社会の変化に応じて、法改正も進んでいますので、知識をアップグレードしていかないと、すぐに置いていかれてしまいます。そこで、様々な研修が行われています。
2 弁護士会での研修
弁護士会では、多種多様な研修が行われています。研修の分野は、様々でして、東京弁護士会の研修分野を数えましたら35分野ありました(細かく分ければ100項目くらいありそうです)。離婚、遺産分割、倒産、刑事などのなじみ深い分野から、消費者、医療、建築、金融、税務、会計、海外取引、環境、こども、セクシャルマイノリティーなどの研修もあります。
加えて、年金、介護保険、生活保護などの社会制度の理解も必要になりますので、法律以外の勉強も必要になります。先日、弁護士で集まりまして、「社会保障判例百選」という社会福祉に関係する判例の勉強会をして、知識をアップグレードしました。
あらゆる場面で、法律が問題になるため、尽きることがないほど勉強すべきことがあります。
3 所内での研修
事務所内では、実践型の研修を行っています。実践型の研修には、相談、起案、尋問があります。数人の弁護士に、実践(模擬)してもらい他の弁護士から意見をもらいます。自分だけでは、気が付いていない点について、意見をもらえることは大変貴重な機会となっています。自分の実演をみられるのは、恥ずかしいところもありますが、厳しい目で判断してもらうことに意味があります。多くの弁護士が所属していると、所内で学び合うことができますので有益です。また、三人寄れば文殊の知恵ということで、所員と協議するなかで、よい解決策が見つかることも多いです。