行かなきゃダメ?裁判員裁判
2017年12月1日
裁判員裁判が始まってもうすぐ7年になりますが、裁判員候補の呼び出しが来た、あるいは周りでそういうお話を聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。
裁判員候補の呼び出しは、2段階の手続になっています。まず、呼び出しがされるかもしれないというリストに載ると、その知らせが来ます。この時点では、まだ裁判所に行く必要はありません。その後、実際の事件の裁判員の候補になると、○月△日に裁判所に来てくださいという呼び出しの通知が来て、くじで選ばれればそのまま裁判員裁判に参加することになります。
さて、いざ裁判員の呼び出しが来てしまったら、裁判所に行かないといけないのでしょうか。また、裁判員になることを断ることはできないのでしょうか。
法律上、裁判員の候補者として呼び出しを受けた人は、指定された日に裁判所に行かなければいけないということになっています。裁判所に行けば、結果的にくじで選ばれなくても日当は支払われます。
また、学校や仕事、家庭の事情で何日間も裁判に参加できないという人も当然いますので、きちんとした理由(テスト期間と重なる、親の介護が必要、仕事の代わりの人員がいないなど)があれば裁判員になることを辞退できます。
一生に一度呼び出しを受けるか受けないかという確率だと思いますので、もし裁判員の呼び出しを受けることがあれば、積極的に参加していただけますと、法律家としては嬉しく思います。