弁護士費用の保険があります
2014年11月19日
日常生活の中で交通事故の被害等のトラブルに遭われて、弁護士に相談をしたり、実際に依頼をしたりする際、どのくらい費用がかかるかという点は、市民の方々にとって大きな不安であり、そのために弁護士に気軽に相談できないと思うことがあるかもしれません。
経済的にお金に余裕がない方の場合には、法テラス(日本支援センター)の民事法律扶助制度を利用することで、無料で法律相談を受けることができたり、実際に依頼をする場合の弁護士費用を立て替えてもらうことができたりしますが、今回は万一のために備えた「弁護士保険」についてご紹介させていただきます。
弁護士保険で有名なのは、自動車保険に特約として付されている弁護士費用特約です。この特約に入っていれば、万一、交通事故などが生じた場合であっても、保険によって弁護士費用が出ますので、経済的な負担をせずに安心して弁護士に相談・依頼をすることができます(知り合いの弁護士がいない場合には、日弁連や弁護士会を通じて弁護士を紹介してくれます)。
また、火災保険、傷害保険にも特約として付されている弁護士費用特約に加入していれば、対象となる事故等の被害に遭って弁護士に依頼するとき、法律相談料や弁護士費用が保険から支払われます。
弁護士に相談・依頼しようとする際には、ご自身が加入している保険・共済の契約内容(特約の有無)を確認してみることをお勧めします。
最近では、交通事故等の限られた場合だけではなく、ご近所間のトラブルや離婚問題、相続問題等、日常生活を営む上で発生する可能性のある幅広い問題に関する法律相談費用や依頼した場合の弁護士費用等についても、保険として費用が出るという弁護士保険も販売されているようです(月々3000円程度の負担になっているようです)。
ドイツやイギリス等の諸外国では、弁護士保険(権利保護保険)の普及率は高く、日本もこれからどんどんと普及していくかもしれません。
皆様も、万一の場合に備えて一度、「弁護士保険」に加入することをご検討してみてはいかがでしょうか。