「債務整理について」
2013年12月2日
弁護士が受ける相談の中で多いと思われるのが債務整理、借金に関するご相談です。病気や急な退職で借金が返せなくなってしまった、借金の返済を滞納していたら裁判所から通知がきてしまった、よくわからない業者から借り入れをしたら嫌がらせを受けて困っている、などなど。今回は、借金の問題の対処方法について、いくつかご紹介します。
■任意整理
月々いくらかずつは払えるのだけれど、借金をはじめの約束どおりに返せる見込みがない場合に採る方法です。業者と交渉し、借金の総額を減らしたり、月々の支払う金額を減らしたりします。
■個人再生
任意整理と似ていますが、交渉ではなく裁判所を利用して返済の計画を立てます。条件が合えば、住んでいる家を確保しつつ返済することができる場合もあります。
■破産
任意整理や個人再生が難しい場合や、現在の収入ではとても借金を返せる見込みのない場合は破産手続きを採ることもあります。基本的には、生活に最低限必要なもの以外の財産を返済に充てて、返せなかった分については免責、つまり借金をなかったことにしてもらう手続きです。
■過払金の返還請求
一生懸命返していたら、実は返しすぎていた、ということがあります。これがいわゆる「過払い」と呼ばれるものです。借金を計算し直して過払いがあれば、それを取り返すため交渉や訴訟を行います。
お金の問題は生活に大きく影響してきます。自分で借りたものだからなんとしても返さないと、となかなか相談できずにいらっしゃる方も多いです。ですが、借金は多くある問題の中でも解決できる可能性の高い問題です。借金の返済が苦しいな、と思ったら早めにご相談いただければと思います。