裁判所八王子支部は、明治9年に横浜地方裁判所八王子区裁判所としてスタートしました。当時の三多摩地区は神奈川県であったからです。明治29年に東京府に編入され、東京地方裁判所八王子支部となりました。はじめは八王子市台町にありましたが、昭和34年に現在地の明神町に移転しました。
裁判所八王子支部開設以来130年間、八王子は多摩地区の司法の中心地でした。しかし、全国有数の事件数を抱えて建物の増築を重ねたため、裁判所庁舎は「ラビリンス-迷宮」と呼ばれて、限界となりました。そこで、庁舎の新築が検討されることになりました。
はじめは八王子駅近くの都有地と現在の国有地を交換する案がありましたが、交換差額が発生することから廃案となり、立川基地跡の国有地に「立川支部」として新築されることとなりました。
新庁舎は、地上8階、地下1階、敷地1万5千平米、延床面積は八王子の2倍の約2万7千平米で、横浜地方裁判所本庁舎並みの規模となります。21世紀になって最初の裁判所建物の新築であり、裁判員裁判の開始と重なり、裁判員専用法廷など最新設備を持つ裁判所として設計されています。
裁判所支部とともに、検察庁支部、拘置所、弁護士会支部も立川に移転してきますので、今回の裁判所支部移転を機に、多摩地区の司法機能が立川の北部地区に集中することになります。
※裁判所移転に関する詳細はこちらから
http://www.courts.go.jp/tokyo/about/osirase/09_04_20_tatikawa_sibu.html